北欧の貧困層の現実
先日、ノルウェーのニュースサイトのトップ記事にこんなのを見つけました。
タイトル「炊き出しに並んだ日」(超訳)
https://www.dagbladet.no/meninger/jeg-sto-i-matko/73599472
福祉が充実しているイメージの強い北欧で、貧困層の暮らしがどんなものかという事はあまり知られていません。
北欧の負の部分が詰まったような記事で考えさせられたので紹介してみようと思います。
内容を大まかに要約すると
・記事の投稿者は障がいを持つ子供がいる家庭の父親
・子供が18歳を過ぎると支援手当が断たれる
・面倒を見る必要がある為、共働きが不可能
・県の支援が2000krのみ
・毎月家賃13,000krを支払っている
・食べ物や洋服を買う余裕もない
・貯蓄ができず、元本がない為に家も買えないので家賃を払い続ける事しかできない
・しかし子供に苦しい思いをさせたくなくローンを使って旅行した事もある
・そうやって外の世界で見栄を張るのに疲れた
・ついに貧困者向けの炊き出しに並んだ
といった所。
(もしも間違っている部分があれば指摘していただけると幸いです)
この記事が反響を呼び、多くの人の共感を得ています。
ノルウェーでも格差がどんどん広がっているのが現実で、かつ不動産価格は高騰していくばかり。こういった世帯ではかなり生活が苦しくなってきているようです。
家賃13,000kr(約168,000円)ってもっと安い所に住めばいいのに!と思う方もいるかもしれませんが、上述のようにノルウェーの不動産バブルは異常なレベルで、今も地価が上がり続けています。
家族でベルゲンに住む場合の13,000krは納得できる所です。
旅行に関しても、ノルウェー人は本当に旅行好きであちこち行きますから、特にお子さんがいれば旅行を我慢させるのは相当に心苦しい事です。
子供に金銭的な理由で苦しい、恥ずかしい思いをさせたくないというのは万国共通の親心。
多くのノルウェー人がこういった人々の為に国はもっと何かするべきだと考えている所が救いかもしれません。
北欧は福祉が充実しているというイメージばかりが先行していますが、実際には行き届いていない部分もある事を学びました。
私もこれからノルウェーで生きていきたいと考えている身として非常に考えさせられました。
と、初っ端から真面目なブログを書いてしまいました。
次回からはもう少しまったりした内容を更新していきたいと思います。
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