オスロのマストアイテム?電動キックボード
日本にて電動キックボードの走行が「新事業特例事業」に認定されたニュースを読みました。
これにより電動キックボードは小型特殊自動車に認定され、ヘルメットの着用が任意化、最高時速15kmとなるなど走行条件が変更されるようです。
4社がレンタルシェアサービスの実験を始めることでこれから日本で益々電動キックボードの需要が高まっていきそうです。
一方で、ヨーロッパの一部では電動キックボードがかなり普及しています。
私が住むオスロ市でも、街中至る所にレンタルシェアの電動キックボードがあり、移動手段として重要な役割を担っています。
そこで今回は、オスロの電動キックボードの利用法を簡単に紹介します。
オスロ中心部での電動キックボード
オスロ中心部の公共交通機関の料金システムはシンプルで
バス、電車、トラム、フェリーの乗り継ぎし放題ですが
1時間→38kr
一日券→114kr
と高額。
1時間38krという時間区切りなのも、正直かなり使いづらいです。
大抵の用事は1時間で終わらないので、1時間のsingleチケットを2度購入する事になります。
そこで電動キックボードのシェアサービスが非常に役に立ちます。
各社それぞれサービス体型や料金が異なりますが、基本的には公共交通機関よりも安く済む事が多いです。
また、公共交通機関を利用してもまだ少し目的地まであるという時にも使う方が多いです。
電車やバスの中にキックボードを持ち運ぶ事も可能なので、自前の物を持ち歩く方もいます。
サービスを提供している会社によって多少差があるかもしれませんが基本的な利用方法は同じです。
Lime、TIER、Boltなどもポピュラーですが
今回は私が使っているVoiを紹介します。
私がVoiを選んだ理由は
こちらの記事にてレビューが良かったからです。
Voiの料金システム (2021年5月4日現在)
1 day pass 69kr (セール期間中45kr)
1 month pass 399kr
以下3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月とお得なパスが用意されています。
まずはスマホでアプリをダウンロードします。
言語も選べますが、日本語には非対応。
私は英語を選択。
後は必要事項を入力し、クレジットカードと紐付けするだけ。
プロフィール画面にて
初心者設定をオンにするとMaxスピードが15kmに設定されます。
(通常モードでMax20km/h)
そしてこれがアプリの基本画面です。
位置情報をオンにし、
自分の近くにあるVoiを確認します。
経験上、オスロ市内であれば徒歩3分以内にほぼ必ずどこかにあります。
SCAN TO RIDE!をタップして
車体に付いているバーコードを読み取り
乗車開始。
目的地に着いたら
END RIDEをタップ→Unlockして乗車終了です。
注意点として、画面上に赤く囲われているエリアには駐車できません。
スマホの現在地と連携している為、赤く囲われている場所に駐車しようとすると乗車終了できない仕組みになっています。
乗車終了できない場合は赤く囲われている範囲にいる可能性が大。
その場合は少しエリアを移動して駐車します。
反対に、このように緑に囲われている部分に駐車すると
ボーナスとしてその乗車が10kr値引きされます。
ただしこの緑のエリアは数が少なく、
殆どの場合それ以外のエリアに駐車する事になります。
以上が基本的な乗り方となります。
ノルウェーでは電動キックボードに特別な法規制などもなく、サービス提供エリア内で
・基本的な交通ルールに従う事
・駐車禁止エリアに止めてはいけない
・安全の為、曲がる際はウインカーボタンを使用する
といった点を守れば基本的にはどこでも乗れます。
公道に自転車専用のレーンがあるからこそ出来るシンプルなルールなのかもしれません。
運転免許も必要なければ、ヘルメット着用も義務化されていませんが、自転車でもヘルメットを着用する方が多いノルウェーでは電動キックボードでもヘルメット着用する方を見かけます。
以下、使っている私の感想です。
私は運転免許を持っていません。
乗用車もバイクも運転したことの無い私が初めて電動キックボードに乗った時の感想は
何これ!人類、歩かなくなるぞ!!
でした。
15km/h、20km/h
どちらでも十分にスピードを感じ、坂道も軽く登っていけます。
初乗車の時はさすがに自信がなかったので、近所の公園で走行練習をしました。
自信がない方はやはり少しの練習は必要だと思いますが、これほど初心者の私でも10分も経てばコツを掴みスイスイ乗れるようになり、この手軽さに病みつきに。
ただ、目の前で事故を起こしそうになっている子供を見かけた事もあるので、いつも慎重に乗るように心掛けています。
こちらが歩行者で、子供が遊びで乗っている時もかなり危ないのでこれにも注意が必要です。
オスロ中心部の観光スポットはほとんど徒歩で行ける範囲にありますが、
坂が多いオスロ、観光で来た際の移動にも使える事間違いなし。
私のように運転免許がなくて乗ってみたい方も、ここでは乗れます!
これからも
安全に気をつけながら電動キックボードライフを楽しもうと思います。
以上、オスロでの電動キックボード事情でした。
北欧の貧困層の現実
先日、ノルウェーのニュースサイトのトップ記事にこんなのを見つけました。
タイトル「炊き出しに並んだ日」(超訳)
https://www.dagbladet.no/meninger/jeg-sto-i-matko/73599472
福祉が充実しているイメージの強い北欧で、貧困層の暮らしがどんなものかという事はあまり知られていません。
北欧の負の部分が詰まったような記事で考えさせられたので紹介してみようと思います。
内容を大まかに要約すると
・記事の投稿者は障がいを持つ子供がいる家庭の父親
・子供が18歳を過ぎると支援手当が断たれる
・面倒を見る必要がある為、共働きが不可能
・県の支援が2000krのみ
・毎月家賃13,000krを支払っている
・食べ物や洋服を買う余裕もない
・貯蓄ができず、元本がない為に家も買えないので家賃を払い続ける事しかできない
・しかし子供に苦しい思いをさせたくなくローンを使って旅行した事もある
・そうやって外の世界で見栄を張るのに疲れた
・ついに貧困者向けの炊き出しに並んだ
といった所。
(もしも間違っている部分があれば指摘していただけると幸いです)
この記事が反響を呼び、多くの人の共感を得ています。
ノルウェーでも格差がどんどん広がっているのが現実で、かつ不動産価格は高騰していくばかり。こういった世帯ではかなり生活が苦しくなってきているようです。
家賃13,000kr(約168,000円)ってもっと安い所に住めばいいのに!と思う方もいるかもしれませんが、上述のようにノルウェーの不動産バブルは異常なレベルで、今も地価が上がり続けています。
家族でベルゲンに住む場合の13,000krは納得できる所です。
旅行に関しても、ノルウェー人は本当に旅行好きであちこち行きますから、特にお子さんがいれば旅行を我慢させるのは相当に心苦しい事です。
子供に金銭的な理由で苦しい、恥ずかしい思いをさせたくないというのは万国共通の親心。
多くのノルウェー人がこういった人々の為に国はもっと何かするべきだと考えている所が救いかもしれません。
北欧は福祉が充実しているというイメージばかりが先行していますが、実際には行き届いていない部分もある事を学びました。
私もこれからノルウェーで生きていきたいと考えている身として非常に考えさせられました。
と、初っ端から真面目なブログを書いてしまいました。
次回からはもう少しまったりした内容を更新していきたいと思います。
ひっそりと暮らしVlogを始めました
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